めぐみの想い

ワンヘルスの重要性

執筆者: 宮下めぐみ

公開日:

 

「ワンヘルスの重要性」

a-handsは動物福祉を推進する事を活動方針としていますが

動物福祉を現実にしていくには、動物に絞った視点だけでなく

人や環境の全体感がとても重要だと思っています。

 

全体感としてわかりやすいのは「ワンヘルス」という考え方です。

人、動物、環境は一つの健康であり、どれか一つだけ力を入れても

うまくいかないという考え方です。

全ての健康を配慮しないと、動物の健康も人の健康も守りにくいのです。

 

この事は、ここ数年来重要視されています。

なぜなら世界的猛威をふるったコロナウイルスも元々動物から人へ

波及したウイルスだからです。

その他、今も鳥インフルエンザによって、養鶏が脅かされてますよね。

マダニから猫、人に感染して致死性も高いSFTSなど、

人だけでも動物だけでも予防しきれません。

 

このような動物、人、環境全てが関わる感染症も

近年は多くなってきている事もありますし、

人と動物との共生は環境を含む行政の関与も必要になります。


そういった事から、殺処分ゼロ!などを考えるなら

それを取り巻く「環境、人、動物」3つの視点で

物事を考えないとうまく事は進まないのです。



それを担うのに重要な存在は、

やはり公衆衛生的な視点を持った獣医師の活躍です!

獣医師ならば、

動物関連の法律、各地域の条例やその地域による飼い主や動物の視点で

総合的に考え発言ができると思います。

動物の事で困った人がいたら私はその人達の力になりたいと思っています!

私だけでなく、どの地域にもそういった獣医師は多くいます!

みんな人と動物の力になりたいと思っているのです。

著者について

宮下めぐみ

宮下めぐみ

麻布大学 獣医学部卒業  一般財団法人a-hands 代表理事 株式会社m-hands 代表取締役 東京都獣医師会 理事 ヤマザキ動物看護大学 非常勤講師 キャリアコンサルタント 「どうぶつとその周りの人を幸せにする」を信条とし、西東京市のエルザどうぶつ福祉病院の院長として診療を行う傍ら保護どうぶつの保護譲渡活動や獣医師会の社会的活動に従事している。自身でもチワワのクレア、保護ネコのリム、スイをかわいがっている。
random wan nyan frame コジロウ(写真:上)
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