馴化が困難だった子の譲渡 ~タカナ君の場合~
理事長:宮下めぐみ 獣医師
今回は人馴れがなかなかできず、譲渡が困難だったタカナ君についてのお話です。
タカナ君は生後5か月ぐらで知り合いの先生からもらい受け、うちの病院で保護し譲渡を試みた子でした。
最初からかなりの野生っぷりでパンチやシャーは当たり前だしなかなかトイレ裏に隠れて出てこない日々。ご飯や優しい声やちゅーるにもなかなかなびかず。。。
色々な先生に馴化のアドバイスもいただき、1ヵ月ほどしたあたりで、あまり人通りがない入院ケージから人通りがかなりある病院受付内の横に組み立てケージを移しました。
最初はその環境にビクビクのタカナ君でしたが、人がいつでも周りにいる環境で少しづつ馴れてきて、日毎にシャーとパンチの頻度は減っていきました。しかしながら、その後もなかなか体は触らせてくれず。。。
その後、過ごしやすいように立体の3段ケージにしたり猫じゃらしで遊んであげたりして数か月がたちました。
若干スタッフには馴れてきて触らせてくれるようになったものの里親希望で面会に来た人達にはやっぱりシャーの威嚇で譲渡は叶いませんでした。
保護をして7か月経ったぐらいでしょうか、スタッフも馴化が進むようにこのあたりからは毎日タカナ君を意識的に触るようにしていきました。その結果、スタッフには心を許しスリスリしてくるまでになりました。
その様子をSNSに投稿したり動画を撮ったりして見せたりすることで、この12月に優しい保護猫経験豊富な老夫婦の一人っ子として迎えいれてもらえました!
あきらめずに馴化と里親募集活動をコツコツとやってきた事が実を結びました。
まだ1歳未満という柔軟性もあったからかもしれませんが、タカナ君の馴化は病院スタッフにはとてもいい経験になりました。
写真は思い出のタカナ君の毛玉とヒゲ、後ろの大きい毛玉はマイケルの毛玉です。

