獣医師向けコラム

譲渡活動を始める3 ~センターへの譲渡報告~

執筆者: 宮下めぐみ

公開日:

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譲渡活動を始める3  ~センターへの譲渡報告~

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今回は、センターから預かった保護どうぶつの譲渡が決まったあとの報告法についてです。

もちろん報告法も自治体やそのセンターによって異なると思います。

a-handsが登録団体になった埼玉県の動物指導センターについては、センターからひな形として渡されている報告書に報告事項を記載し、譲渡された家族とその動物が一緒に写っている写真を添付する事が報告の決まりになっています。

※対応はメールでのやり取りになります。

●報告書の概要

・譲渡日

・譲渡した動物の情報(性別、月齢、色、マイクロチップ番号、センターから引き出した日など)

・実施した予防の記録(ワクチン、不妊手術日など)

・飼い主さんの情報(名前、住所、電話番号)

・添付で飼い主さんとその動物の写真

不妊手術については、センターとの契約で必ず実施することが決まっています。

ただ、引き渡した月齢が生後一か月とか二か月など月齢が小さすぎてできない場合は、報告書には予定日を記入し、里親と取り交わす譲渡契約時に不妊手術を必ずすることの誓約が記載されているので、きちんと実施していただく事をお話します。

里親さんと譲渡されるどうぶつの写真は報告のために撮っているものの、里親さんにとっても家族になった記念日の写真です。

後日、LINEなどで飼い主さんにお送りしたり、許可をいただいてInstagramにあげさせていただいたりするととても喜ばれます。

保護譲渡活動をしていて、幸せそうなご家族との写真は病院スタッフにとっても記念になり、また、その後の幸せそうな様子は世話をしていた動物病院のスタッフ全員の笑顔に繋がります。

著者について

宮下めぐみ

宮下めぐみ

麻布大学 獣医学部卒業  一般財団法人a-hands 代表理事 株式会社m-hands 代表取締役 東京都獣医師会 理事 ヤマザキ動物看護大学 非常勤講師 キャリアコンサルタント 「どうぶつとその周りの人を幸せにする」を信条とし、西東京市のエルザどうぶつ福祉病院の院長として診療を行う傍ら保護どうぶつの保護譲渡活動や獣医師会の社会的活動に従事している。自身でもチワワのクレア、保護ネコのリム、スイをかわいがっている。
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