研究会の開催報告

第六回保護どうぶつ研究会「保護猫に学ぶ行動学 〜臨床現場での事例と解決へのTips〜」

執筆者: a-hands 事務局

公開日:

第六回 保護どうぶつ研究会

「保護猫に学ぶ行動学 〜臨床現場での事例と解決へのTips〜」

開催報告

2025年11月23日(日)に、第6回保護どうぶつ研究会を開催いたしました。

第6回目となる研究会は、北里大学動物行動学研究室 専任講師、日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科 講師、どうぶつの総合病院行動診療科 主任を経て、東京農工大学ワンウェルフェア高等研究所 特任准教授の入交眞巳先生をお招きして「保護猫に学ぶ行動学 〜臨床現場での事例と解決へのTips〜」をテーマに、動物行動学の視点から貴重なご講演をしていただきました。

参加者は、獣医師14名、動物看護師1名、獣医学生2名、一般の方9名、その他5名、総勢31名の方にご参加いただきました。

【写真】講演会の様子

入交先生のご講演は「保護猫は人になれるのか?」という点を遺伝や社会化期の過ごし方など、様々な視点からお話しくださいました。

行動学に関する実践的な事例も紹介くださり、キャリーに入れる方法やPVPについてのお話は、獣医療関係者・一般参加者の双方の学びにつながりました。

後半は、現場で直面する問題行動への具体的なアプローチをお話くださいました。トイレ・攻撃行動・爪とぎの場所などの問題について、入交先生の体験談や事例を交えた説明がとてもわかりやすく、すぐに現場で実践できる内容もあり、参加者の満足度も非常に高い充実したご講演となりました。

【写真】意見交換会の様子

講演の後は、財団役員と参加者で意見交換を行いました。
意見交換会では、主に保護猫の馴化(じゅんか)についてさまざまな意見があがりました。
いろいろな立場からの馴化と譲渡に関する考え方を共有する大変有意義な時間となりました。

【写真】会場内懇親会の様子

講演会後に行われた会場内懇親会では、美味しいおつまみとスパークリングワインやビールを楽しみながら、入交先生と直接お話したり、獣医師の先生に現場のお話を伺ったりと、参加者同士の交流が深まる大変有意義な会となりました。

【写真】参加者による記念撮影

 

【セミナーに参加された方のお声】

◉講演の満足度

とても良かった:67%  良かった:33%  それ以下の回答なし

◉良かった点、印象に残っているところ

・キャリーに慣れてもらう方法、トイレ問題(すぐに猫部屋でやってみようと思った)

・人に馴れる要素の色々、PVPについて

・猫の遺伝的性格、環境の課題など

・ガバペンの使い方を知ることができた

・トイレ問題、攻撃行動まで先生の体験談もあって、楽しい学びの時間でした

・爪とぎの場所にもメッセージがあると知って家猫の様子をもっと観察してみようと思いました

・新しいねこのお迎えについて

・意見交換会の進行、フロアからの参加しやすさ

【写真】左から・入交眞巳先生・宮下めぐみ(当財団理事長)

【写真】左から・白永伸行(当財団副理事長)・入交眞巳先生・宮下めぐみ(当財団理事長)・小林昭男(当財団監事(創設者))

 

主催 : 一般財団法人どうぶつ福祉a-hands

今後の「保護どうぶつ研究会」の詳細は

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でご案内いたします。

当財団は、どうぶつと人との幸せな共生社会を目指して、「どうぶつ福祉に獣医療の知見を」活かすための様々な活動を進めています。

random wan nyan frame ルナ(写真:左)
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