第四回保護どうぶつ研究会「保護どうぶつの行動学 〜困った事例をもとに〜」
第四回 保護どうぶつ研究会
「保護どうぶつの行動学 〜困った事例をもとに〜」開催報告
2024年11月24日(日)に、第4回保護どうぶつ研究会を開催いたしました。
第4回目となる研究会は
どうぶつの総合病院行動診療科 主任、東京農工大学 特任講師の入交眞巳先生をお招きして「保護どうぶつの行動学 〜困った事例をもとに〜」をテーマに、診療現場の事例をもとに貴重なご講演をしていただきました。
参加者は、獣医師17名、動物看護師4名、動物病院スタッフ3名、その他5名、総勢29名の方にご参加いただきました。
【写真】講演会の様子
入交先生のご講演では、野犬に関する習性の総論から、実際の薬の使い方の各論、安楽死の考え方などについて、行動学の観点から詳しくお話しいただきました。
「問題行動がある保護どうぶつたちとどう向き合うか」といった事例を通しての臨場感あるお話はとても深みがある内容で、涙を流して拝聴している参加者もいました。
保護してくださるご家族への寄り添い方や、保護どうぶつたちにとってより良いQOLとは?
など、考えさせられることが沢山ある貴重なご講演でした。
【写真】質疑応答の様子
講演の後は参加者が直接、入交先生に質問できる「質疑応答」の時間を設けました。
また、事前にいただいた野犬やノネコに関する質問にも答えていただきました。
野犬やノネコに関する疑問点や対応の仕方などを詳しくお答えいただき、また、保護どうぶつについて現状の課題を意見交換として参加者と話し合う事ができました。
獣医師や動物医療関係者が保護・譲渡活動に関わることの必要性を再認識する大変有意義な時間となりました。
【写真】会場内懇親会の様子
講演会後に行われた会場内の懇親会では、和気あいあいとした雰囲気の中、少し早いクリスマス気分で美味しいおつまみとスパークリングワインやビールを楽しみながら、参加者同士の交流を深めました。
【写真】参加者にて記念撮影
【セミナーに参加された方のお声】
◉講演の満足度
とても良い:96% 良い:4% それ以下の回答なし
◉良かった点、印象に残っているところ
・社会化期がその後に影響を与えること、それを理解して接することの大事さがわかりました。
・バックグランドから考える。QOLまで考える。ただ生かすだけではないという個々に合わせた対応を私たちが考えられるように講演してくださったことです。
・具体的な事例を含めたお話を聞けてとても参考になりました。
・実際の診察に役立つ、薬の使い方、種類、違いがよくわかった。
・譲渡においての獣医師の役割が何なのかについて考えさせられました。
・野犬の特徴や性質を具等的に教えていただけたことです。
・入交先生の経験を(ご自身の犬の話)お話いただいたのがよかったです
【写真】左から・入交眞巳先生・宮下めぐみ(当財団理事長)・当財団監事(創設者)小林昭男
【写真】左から・宮下めぐみ(当財団理事長)・評議員(アドバイザー)越村義雄
主催 : 一般財団法人どうぶつ福祉a-hands
協賛 : NJK編集部(ホーピスト株式会社)、株式会社ピーエーディー
今後の「保護どうぶつ研究会」の詳細は
ホームページ : https://www.a-hands.org
インスタグラム : https://www.instagram.com/ahands_jp/
Facebook : https://www.facebook.com/ahands.jp/
でご案内いたします。
当財団は、どうぶつと人との幸せな共生社会を目指して、
「どうぶつ福祉に獣医療の知見を」活かすための様々な活動を進めています。