獣医師向けコラム

動物病院での譲渡が必要な理由(3)

執筆者: 宮下めぐみ

公開日:

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動物病院が譲渡場所として最適な理由 3

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それは、

冷やかしではなく、動物を実際に飼育していて、

動物を実質的に愛せる人がたくさん集まる場所だから。

 

ペットショップに訪れる人はどうでしょう?

飼育をした事はないけど、動物のかわいい姿を

見たいだけの人も多いと思います。

もちろんそこから動物との生活が始まる人も多いと思いますが。。

 

動物病院はすでに動物を飼育していて

本当に動物が好きな人が集まる場所です。



動物を飼育することの大変さもわかりつつもう一頭を迎えたい!

また、亡くなった動物のペットロスが癒えた時に新しい子を迎えたい!

 

そんな想いを持った人が集まる場所です。

 

そして、獣医師との信頼関係がすでにできている場所の譲渡は

とてもスムーズです。

あうんの呼吸という感じです。

 

私は実際に自分の病院で保護動物の譲渡を行なっていますが

譲渡を希望する飼い主さまのこれまでの動物との関わり方をみてきて

面談でたくさんお話をさせていただくことで

この人なら大丈夫!

と、正式譲渡になるまでがとてもスムーズで、

私も安心してお渡しすることができています。

 

そして、その後も、迎えた子の診察に連れて来てくれるので、

譲渡後にどんな生活をしているかを定期的に知ることもできます。

 

こういった点でも動物病院の譲渡は、

動物、飼い主さま、獣医師にとってメリットも多く、

理想的だと考えています。

著者について

宮下めぐみ

宮下めぐみ

麻布大学 獣医学部卒業  一般財団法人a-hands 代表理事 株式会社m-hands 代表取締役 東京都獣医師会 理事 ヤマザキ動物看護大学 非常勤講師 キャリアコンサルタント 「どうぶつとその周りの人を幸せにする」を信条とし、西東京市のエルザどうぶつ福祉病院の院長として診療を行う傍ら保護どうぶつの保護譲渡活動や獣医師会の社会的活動に従事している。自身でもチワワのクレア、保護ネコのリム、スイをかわいがっている。
random wan nyan frame うめ(写真:左下)
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