第五回保護どうぶつ研究会「多頭飼育の裏にある社会問題とは ~環境・感染症・災害時のリスクを考える~」
第五回 保護どうぶつ研究会
「多頭飼育の裏にある社会問題とは ~環境・感染症・災害時のリスクを考える~」
開催報告
2025年6月22日(日)に、第5回保護どうぶつ研究会を開催いたしました。
第5回目となる研究会は、
帝京科学大学アニマルサイエンス学科 教授、公益社団法人 日本獣医師会 動物福祉愛護職域担当理事、公益社団法人 大阪府獣医師会 会長の佐伯潤先生をお招きして「多頭飼育の裏にある社会問題とは 〜環境・感染症・災害時のリスクを考える〜」をテーマに、佐伯先生ご自身の経験をもとにした貴重なご講演をしていただきました。
参加者は、獣医師16名、動物看護師2名、獣医学生2名、一般の方12名、その他3名、総勢35名の方にご参加いただきました。
【写真】講演会の様子
佐伯先生のご講演は、佐伯先生のご経験からスタートした現在の様々な活動の具体的なお話から、多頭飼育の現状、多頭飼育崩壊現場でのリアルな対応の仕方、救済の流れなど、事象や課題を包括的にお話いただき、大変興味深いお話でした。
この問題は、飼い主側に問題点があることが多く、動物だけでなく人に目を向けることが重要であることがわかりました。
当財団がかかげている「動物福祉」について考えを深めることができた貴重なご講演でした。
【写真】質疑応答の様子
講演の後は参加者が直接、佐伯先生に質問できる「質疑応答」の時間を設けました。
他の福祉団体との良い関係を築くためのアドバイスや現状の課題などの質問から、佐伯先生のご経験に基づく回答をお聞きすることができ、大変有意義な時間となりました。
【写真】会場内懇親会の様子
講演会後に行われた会場内の懇親会では、美味しいおつまみとスパークリングワインやビールを楽しみながら、動物に関わる様々な分野で活躍されている方々とお話しすることができ、参加者同士の交流が深まる大変有意義な会となりました。
【写真】参加者にて記念撮影
【セミナーに参加された方のお声】
◉講演の満足度
とても良かった:88% 良かった:12% それ以下の回答なし
◉良かった点、印象に残っているところ
・佐伯先生のご経験の豊富さと、その後の活動の重みに感銘を受けました。
・ご経験に基づいた具体的なお話を伺えて、とても心に響きました。日本では、動物愛護が心の
問題として捉えられがちですが、社会的な問題としての対応が必要だと感じました。
・やはり人を中心に動かないと国も動かないので、その視点を持ちながらどうやったら動物を助
けることができるのかを考えたいと思った。
・多頭飼育崩壊、動物虐待は社会問題の一つであり、人を救うことが重要。人や環境問題の一環
として捉える必要性。
・多頭飼育の問題を多角的に考えるのはなかなかない経験でした。
・内容がつまっていて、動物福祉についてすこしわかるようになれた。
・動物だけでなく、人に目を向けるという視点が大変勉強になりました。
・非常にリアルで、体験に基づいた話が多く、自分なりに理解を深めることができました。
【写真】左から・佐伯潤先生・宮下めぐみ(当財団理事長)
【写真】左から・白永伸行(当財団副理事長)・小林昭男(当財団監事(創設者))・宮下めぐみ(当財団理事長)
主催 : 一般財団法人どうぶつ福祉a-hands
今後の「保護どうぶつ研究会」の詳細は
ホームページ: https://www.a-hands.org
インスタグラム: https://www.instagram.com/ahands_jp/
Facebook: https://www.facebook.com/ahands.jp/
でご案内いたします。
当財団は、どうぶつと人との幸せな共生社会を目指して、「どうぶつ福祉に獣医療の知見を」
活かすための様々な活動を進めています。