獣医師向けコラム

「保護どうぶつの初期医療」

執筆者: a-hands 事務局

公開日:

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保護どうぶつの初期医療

獣医師:箱崎 加奈子

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保護どうぶつを保護した時に施す初期医療について紹介します。

レスキュー(引き取り)経緯に限らず、下記項目を最低限行うことが一般的です。

・一般身体検査

・ワクチン

・駆虫/予防薬の投薬

・マイクロチップ

・感染症の検査

犬:フィラリア

猫:エイズ、白血病、(猫コロナ)

・不妊手術

幼齢であったり、譲渡前の手術が難しい場合は手術完了の証明書を譲渡後に提出を求められることもあります。

保護どうぶつは個体の状況、一時預かり環境はさまざまですので適宜その他検査・治療を行います。

医療費については、譲渡時に譲渡先に初期医療費の負担をお願いすることが一般的です。

3万円~6万円が相場と言われ、一定の保護どうぶつ価格を設け対応していることも多いです。

感染リスクの高い環境からのレスキュー、その後シェルターなどの多頭管理をすることもあるためあり、 感染症対策は一般家庭の飼育どうぶつに比べると、独特で、 保護主、団体によって、環境、考え方が異なります。

駆虫薬などは、ネット購入の保護主による自己処方も多く、獣医師としてこの点については指導やアドバイスが必要な事も多いです。

random wan nyan frame ふみ(写真:右下)
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