「どうぶつ福祉a-handsの協力動物病院としての活動」
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どうぶつ福祉a-handsの協力動物病院としての活動
獣医師:箱崎 加奈子
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一般財団法人どうぶつ福祉a-handsの「協力動物病院」とは?
a-hands協力動物病院へ登録の申し込みを行い、a-handsサイトに掲載された動物病院のことを指します。
「どうぶつ福祉に獣医療の知見を」の趣旨に則り、保護・譲渡活動をしている動物病院、これから保護・譲渡活動をしたいと考えている動物病院、保護・譲渡活動は行っていないが当財団の趣旨を応援したい動物病院なら、どなたでもお申し込みができ、協力動物病院になれます。
協力動物病院に登録すると、無料で、保護しているどうぶつ達をa-handsサイトに掲載して里親希望の方を募集すること(a-handsマッチングサイトの利用)ができます。(HP他抜粋)
「どうぶつ福祉に獣医療の知見を」という理念に共感し、獣医師のスキルや病院施設を使い、保護どうぶつを支援する活動と私は理解しています。
殺処分、不適切飼育、繁殖や販売過程での課題、野犬、外猫、保護どうぶつの保護譲渡での諸問題などは、私たちが身を置く業界で起きている社会問題です。
昨今メディアでは殺処分、多頭飼育崩壊、繁殖現場の悲惨な現状、ペット飼育者のマナー違反などが多く取り上げられるようになりました。
私は獣医師として、また、ペットに関わる仕事で生計を立てる者として、社会的責任を果たしつつ、動物たちの命を守るための一翼を担いたいと願っています。
協力動物病院として、現在財団から何か具体的に保護依頼や協力依頼はないため、個々の動物福祉活動にa-handsサイトを利用できることが参加のメリットと感じています。
協力動物病院に登録すると、a-handsのホームページに掲載され、獣医師である私たちの活動が広く認知されるようになります。
保護されたどうぶつたちに新しい家族を見つけることは、保護活動をするなかで、最も大変ですが、とてもやりがいのあることです。
従来の方法として病院内でのポスター掲示やSNSでの発信や、譲渡募集サイトへの投稿など、多くの方法を駆使して家族募集情報を広めていますが、獣医師限定で利用できるサイトとしてa-handsのサイトにも保護どうぶつの情報を掲載できます。
譲渡希望の方からの申し込みもサイトから行えるので、電話や院内での問い合わせに対して、a-handsのサイトを利用することで、譲渡希望者からの申し込み窓口を一元化し、情報管理がしやすくなります。
サイトには譲渡までの概要の掲載があり、譲渡希望者に必要な情報をしっかりと提供し、譲渡誓約書の内容を理解してもらうことが可能です。
a-handsのサイトで配布している誓約書は、譲渡時の確認事項の読み合わせもできるようになっているため、説明漏れを防ぎ、安心して譲渡を進めることができます。
協力動物病院としての活動は、たくさんの動物病院がどうぶつ福祉向上に取り組んでいることを社会に発信できると共に、臨床経験や知識を活かしながら、動物たちの未来を支える大切な取り組みになると期待されています。
多くの動物病院が「どうぶつ福祉a-hands」の理念に共感し、共に歩んでいただけることを願っています。