譲渡を進めるための工夫 ~どうぶつに個性を持たせる~
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譲渡を進めるための工夫
~どうぶつに個性を持たせる~
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今回は譲渡を早くするための工夫について、幾つかをお話していきます。
写真の話はまた別の回でするのですが、いくらかわいい写真でも、その子にどのような背景があってどんな個性を持っているのか?
がわからないと人は興味を持ちにくいですね。
例えば、人のお見合いやマッチングの場合も同様だと思います。
写真だけで会ってみる!とか、結婚する!と決める人は少ないはず。どんな背景があって、どんな趣味があってと、ある程度その人の事を確認できて初めてその人に興味が持てたり持てなかったりするはず。
保護どうぶつも家族になるマッチングなので、似た部分があるのは当然かもしれません。
保護どうぶつにも里親募集の時に個性を持たせることが大事です。
魅力的なプロフィールやキャッチフレーズ、どんな性格なのかをわかりやすく示せると興味を持ってもらえます。
例えば、プロフィールだったら、
「お外にいたところを優しい人が保護してくれました!」とか
「小笠原で保護されて24時間、船で海をわたって西東京まで来ました!」など心が温まる感じにその子の背景を表現します。
また、キャッチフレーズの場合は性格や容姿などでその子の様子が分かりやすいといいと思います。
「丸顔で大きな目の食いしん坊のおっとりさん。」とか「すごく甘えん坊で抱っこされるのが大好きです!」とか、
怖がりな子でも「頭は撫でさせてくれるツンデレさん。大きな耳が魅力です!」など
なるべくその子の特徴をいいイメージで伝えられるといいと思います。
また、保護どうぶつに付ける名前(仮名)も個性を表す大事な要素です。覚えやすくてイメージがいい名前がいいですね。
仮名なので、譲渡されると飼い主さんが名前を変えることが多いのですが、中には「この名前が気に入ったし、この子に合っていると思う」と、仮名を変えずにそのままの時もあります。
我が家の保護ネコ2頭、リムとスイは仮名が気に入ったので私は変えずにそのままの名前で登録しています。
また、前の仮名を少しだけ変えるという飼い主さんも多いです。
例えば、うちで譲渡した子たちだと、
●そら⇒そらちぃ ●ノリ⇒ノア ●マロン⇒ハトシ・マロン(ミドルネームを加えた)
という感じです。
これをみると仮名もその子の個性としてその子を気に入ってくれているという事がわかりますね。
その時に流行っていたり、人気がある名前(例えばアニメのキャラクターや人気がある俳優さんとかの名前)、季節を表したり、縁起がいい名前なども好まれるかもしれません。
どうぶつの幸せを願って、スタッフと色々と考えて名前をつけるのは私の楽しみの一つです。